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最近の携帯電話には赤外線通信機能がついているものが多い。昔からノートパソコンにはIrDAという赤外線通信機能がくっついていることが多かったのだが同じものだ。というわけでノートPCと通信することもお手の物である。
『こんなものをつけるよりも先にバッテリーを大容量にするとか外部アンテナを復活させたほうがいいんじゃないのか』とも思わないでもないのですが(どちらも現在の携帯電話にとって急務というか弱点というか悪化した部分だ。外部アンテナがあるとないのでは送受信感度がまるで違うのだがデザイン面でもそうなのだろうが内部レイアウトが大変だからやめたのではないかと思っている。)これが案外便利なのだ。
手元の携帯電話として引退したP506iCⅡとW52TがあるわけだがW52Tに電話帳を転送するときに赤外線通信を使用した。一斉転送の時はPCには(少なくともOS標準だと)送れなかったりするが携帯電話同士ならvCard標準の部分についてはなんら問題なく送受信できた。失われた情報はアイコンぐらいのものだろうか(そのぐらいしか設定していないだけだが)。vCardはPC上でも標準的に使用できる形式で(内部は怪しげなテキスト形式)結構汎用性がある。
カメラ付の携帯電話なんかでは写真データのやり取りもできるわけでなかなか面白いコミュニケーションができる。
W52TではできないのだがP506iCⅡではメールデータの送信もできる。これまた全件だと認証キーを入力するようになるのであれなのだが一件だとinmsg.vmgという名称でPCで受信するこれまたvMessageという形式なのだがみたまんまメールの形式だ。Subjectのエンコードが普通はISO-2022(日本ならISO-2022-JP)だがShift-JISになっていることと、本文がquoted-printableになっている。まあそれだけなのでちょっと加工(emlというデファクトスタンダードな形式としてみると余計なヘッダフッタがあるためそれを削除)すれば一般的なeml形式としてメールソフトで読むことができる。
でもまあ普段はあまり使う機会はないかもしれない。誰かと電話帳交換とかするとしたら便利だろうけど、普通は相手の番号とメールアドレスを直接聞いてしまうだろうと思う。標準装備していて標準化されている標準なものとして認識されているのでたまーに便利だということは覚えておいてもいいかもしれない。
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