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さて、未だに心ここにあらず状態ですが、今回の大規模な震災では非常に広範囲にわたって被害がでたこともあり、色々と課題も見えてきたのではないかと思います。現状ですでにそういうことを考えるのはむしろ失礼かと思いましたがここでは勘弁していただきたく思います。
なにせ、太平洋側でどかんと起きて、本州の北端から南端までの太平洋沿岸部と日本海側まで被害がでたのですからダメージがでないことはないでしょう。本当はもっと考えるべきこともあると思いますがいかんせん偏った内容になることをお詫びいたします。
この、経路に関して言えばかなり優秀と感じました。流石に縦横無尽に道路を作っているだけあって迂回路はそこそこ豊富にあります。沿岸部と内陸部の幹線になる道路、鉄道網が太平洋側と日本海側にそれぞれあるほどのイメージです。流石に両海側を隔てる山間部を通すラインは少々不足気味な気がします。
空の便も今回は活躍しています。陸が変形しても空には関係ないというわけです。中枢都市である宮城県仙台市に隣接する仙台空港が大変な被害を受けましたが近隣の県でも幸いに空港をもっており、多少ならずとも空の便が動いていることは間違いありません。この、空の便は物資だけでなく、人の輸送でも重要です。
また、太平洋側の港は壊滅状態になりましたが日本海側の港は使えました。大量輸送の主役とも言える海の便は初動こそ遅いもののはずして考えることはできません。
というわけで、輸送路は十分に冗長化されていると感じましたが問題は輸送経路の確立と確保だったのではないでしょうか。何しろ地震から三日ほどは混乱を極めました。はっきり言えば被害の状況の全容がまったく見えず、それの把握に時間を使った格好です。ですから物資の輸送自体にもかなりマイナスだったのではないでしょうか。
しかもこれほどの広範囲な被災ともなると近隣からの物資では足りないことは明らかで、遠方からも支援を求めることになります。それらの調整はうまくいっていたのでしょうか?
自治体といいますが、国、都道府県、市町村、地域と細分化した考え方をしますと、考えやすいと思います。
まずは地域がなにより一人ひとりに近いわけですからそこを考える必要があるでしょう。でもまあ今回は地域内のことに関してはなし。
市町村はもちろん避難場所ですが、地域ごとの情報の吸い上げも担当するべきでしょう。その上で地域の孤立を防ぎます。通信手段がないと難しいわけですが、この場合、最悪人力でしょう。場合によっては地域ごとの一時避難所から移動も考えるとか。
都道府県や国も以下略。
さらに重要なのが横だと思うのです。地域なら隣の地域のことも把握しておく。市町村なら近隣の市町村と情報を共有し、連絡手段を確立しておく。なんとなくこのあたりどうしても縦割りになりがちで、しかも安心しがちなので考える余地はあるのではないでしょうか?
阪神淡路大震災以降も、本当に数多くの地震が起きています。最近だと新潟県や岩手・宮城県で大きめの地震があったことは記憶に新しいところです。また海外でも地震が起きています。そのとき非甚大被災地ではどう思っていたのでしょうか?
東北の人には流石に聞けませんが、聞かずとも南関東周辺の行動を見ればわかりますでしょう。つまり、対岸の火事と思い、さほど真剣に受け止めず、備えをしていなかった。ということです。地震が起きていないときより、遠方でも地震が起きたときのほうが災害対策用品は売れるものですが、体感するとより売れるということですね。
東海地方でも大震災が予想されていますが、そのときには今回の教訓を忘れず、備えてほしいものです。
自分と家族を含めて一週間分、あるいは余裕を持って二週間分程度をローテーションすることですかね。ぱっと持ち出せるということは確かに重要ですが、備蓄があるということだけで違ってきます。ぱっと持ち出すといっても災害時には初動が遅れることになり危険です。多めに備蓄しておき、非常時には自分だけでなく周囲に振舞うぐらいの備蓄をしておくと余裕がうまれると思います。どうせ米は保存もできるし、いつかは食べきりますよね?
避難所における備蓄だけでは足りないということがありうるということ、物資の輸送も3日という通説がありましたが規模によっては難しいこともあるということを学べればと思います。
NTTをはじめとした通信各社は通信網を冗長化していて一箇所がぶった切れても他をまわって大丈夫という措置をしています。ですが、今回は流石に被害は神代だったようです。
特に光ケーブルの弱さが目立ったようです。地下埋設、海底敷設などしていますが、地殻変動の影響をモロに受けて断線が相次いだとか。基幹のラインは金属の芯がはいっているでしょうが、流石にガラスなのでもろいようです。KDDIは海底ケーブルが断線して大変なことになっていたようですね。迂回路もすべて止まったのでしょうか? 対策と改善が求められると思います。
NTTグループは流石に対応も素早いと感心しました。期待値が大きいせいか、ぼやいている人もいましたが……。
KDDIは海底ケーブルの件で途絶されてしまったことと、Eメールの新着通知がぶっ飛んだのが悲しいところです。地上の迂回路はどうなっていたのか(マイクロ無線網ってもうないのかしらん?)、気になります(流石にこのあたりはNTTほどの充実は難しいんでしょうけど)。新着通知は甚大被災地以外でも起きてしまいました。改善はできるのでしょうか?
ソフトバンクはメールの輻輳が起きまくっているいつもの様子が見えました。そろそろ増強してほしいところです。
ウィルコムは相変わらず良好。PHSが強いのか、ユーザーが少ないのかってところ。メールの遅延はしたかな?
イーモバイルは知らんけど、なぜか災害用の掲示板に「ドコモ」「au」「ソフトバンク」「イーモバイル」と言われててウィルコムもあるだろうと俺は泣いた。
災害用掲示板で思い出しましたが、NTTの固定電話用の171と携帯電話の間の相互乗り入れ運用も考える必要があると感じました。googleとかNHKとかが相互補完しまくったりしていまして、一部では、本当に一部では、大絶賛されていましたが、避難所等で詳しい人がいればネットにつながった端末も有効でしょうが、相変わらず一人でいる詳しくない方にはなんの有用性も持たないことも考えられます。もちろん、非常に有効であることは事実なのですが。
さて、本題ですが「田舎の両親は黒電話一本」「自分は携帯電話一本で遠方へ」という組み合わせも珍しくなく、現状、この場合には携帯電話での掲示板に書き込んでも両親には伝わりません。171に登録したものを携帯電話で確認はできる(はず)のですが、逆方向には伝達できないため困ったことになってしまいます。改善点だと思うのですがどうなることやら。なにせ、通信会社またいだらそりゃあ輻輳うんぬんの効果はまるきりなくなりますからね。
バッテリーって素敵よねってことです。
固定電話で、メタル回線な方。結構停電しても使える可能性は高いです。多機能電話でも停電時には通話だけは生きるようになっていることが普通です。一度試しておくべきだと思います。
ISDNの方。乾電池は古くなっていませんか? TAが乾電池で動いていれば停電時でも希望はあります。
ひかり電話の方。UPSでも用意するしかありません。せめてISDNのように電池でなんとかなればいいのですが。
停電時の電話は上に書いたとおりですが、水道やガスが止まる可能性があるという報道がありました。
ガスの制御(点火とか温度自動調整とか)に電気を使っている場合には使えなくなりますでしょう。ガスコンロは乾電池式だったり、瞬間湯沸かし器も乾電池式だったりしてそのあたりは大丈夫なことが多いと思うのですが、流石に専門家は不安を煽るのが得意だぜぇ。
水道ですが、中央でポンプが動いていても高台等には中継ポンプを動かさないと勢いが無くなってしまって困ったことになる可能性があります。また、高層マンション等では自前のポンプを持っていることも多いでしょうから大いに困ることになります。ですが、低層なアパート、一戸建て、低層マンション等は使える可能性が大きいです。これは試せないので祈るのみです。
2011/03/20 Note Trackback() Comment(0)
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