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地震当日もそして現在に至るまで南関東にいました。まったくもって無事であります。幸いなことに実家も家族も無事であります。
不幸にも家族、家を失ってしまった方々には深い哀悼の意を表します。まったくもって言葉もありません。いまもってライフラインも通信手段も確立されきらない中、避難所におられる方、連絡が取れずにいる方を思えば胸の痛みが収まることを知らぬほどです。
原子力発電所の状況に関しては一刻も早く改善することを祈るとともに、現地で活動されております東京電力およびその協力会社の職員の方々、自衛隊、機動隊、ハイパーレスキューのかたがたの無事を願うとともに、深い敬意を表します。
今回ほど電話の重要性を覚えたことはないのではないでしょうか? 本当になかなかつながらずやきもきも半端なレベルではなかったことと思います。通信業界の片鱗につま先がひっかかっている私と、通信業界のど真ん中にいる友人(被災者数名+私のように遠方にいた人たち)が思うに、今回の状況は本当に大変なことになっています。万全を期していたはずの耐震と停電に対する対策も度を過ぎた場合には被害がでるということでしょう。各社対応については書きませんが、完全復旧を目指し日夜頑張ってくださっていることと思いますので深い感謝の気持ちをここにあらわしたいと思います。
流石に自信慣れとでも言うほど自身が多い日本だけあって、初動は迅速だったように感じます。
ただし、被害状況をどの程度みつもっていたかというとどうでしょうか。
私が思うには、少しオーバー気味に悲観的になる必要があるんだと思います。先手を取るということです。
なかなか人によっては難しいんだろうと思います。ですが、たとえば政府ではさっさと災害対策本部を立ち上げたのですから現地の災害対策本部の情報を十分に収集しつつ、被災地以外の場所にその日のうちぐらいに協力を要請するぐらいのことができてよかったはずです。一週間も過ぎてから燃料のラインをどう確保したとか言ってもちょっと遅く感じてしまいます。被害がかなり広範囲なので見誤った部分はあると思います。
原発もね。
別に特筆することもないのですが、「東北の人だからこそ長いこと耐えられている」という声もありました。確かに我慢強く感じます。東北生まれ東北育ちの私は関東にでてきて驚いたのは人の動き、態度でした。
詳しいことはざっくり省きますが、さらに方々へ言ってみて考えるに、これは「その地域で」「その地域なりに」「うまいことやっていく」という気持ちがそれぞれの態度になったんだろうなと思います。
人口の密度が高い地域で、みんながみんな譲り合っているとそれだけで日が暮れるほどの時間になりましょう。強引な部分を持つことと、そのことに対して特別に感情を抱かないことでむしろスムーズになるということです。ですから地域によって全体的に穏やかとかそうでもないということはあるのだと思います。
でもいまだに慣れません。
地震当日に報道の中で評論家だかなんだかの方がしきりに言っておりました。「1週間分は確保したほうがいい」と。それにどれだけの方が感化されたかは定かではありませんが、南関東のここではものすごいことになっています。
まず、米が市場からとんと見えなくなりました。次にティッシュペーパーとトイレットペーパーが、計画停電の発表後には、ラジオ、懐中電灯、乾電池等がなくなりました。
しかもそれぞれ見ていると一週間という期間がまったくわかっていないように感じます。三ヶ月と一週間とかではないでしょうか? 物資は豊富にあり、交通網も多少の乱れはありながらも無事で、ライフラインも途絶えておらず、西方からも物資を受け取れる関東地方でこんなことが起きたのはなぜでしょう?
個人的に考えている原因としては、自分たちも地震にあったということが第一です。また来るのではないか、あれほどの揺れがあったのだからこのあたりも断絶されているに違いない。という思い込み、そして、関東地方(というか首都圏の中心近郊)の傾向として西方に目が行っていない節があるということ、おばあちゃん、おじいちゃん、おばさん、おじさんの過剰な反応(地域性ってやつ)です。
報道の中で物資が不足しています不足しています(東北と北関東の被災地では)。と言われて洗脳されたのかもしれません。
しかも、一瞬でも目前から米などが無くなれば人はあせります。冷静になれません。冷静に考えれば米は一年分どこかにあるはずということがわかります。でも、すべて北にいくかのような錯覚を起こします。
一週間分というと、普通の家庭ではほとんど普通にもっているのではないでしょうか? それを結果的に心理的に追い詰めてしまい、過剰な買い込みになったのではないでしょうか。
そんななか、twitter等でいち早く買い込みは控える呼びかけがでたのは年齢層による違いなのか、メディア層による違いなのか考える必要があると思います。
まず、被災地以外の電気屋さんは初動で携帯電話の充電器やら懐中電灯やらを店頭から、在庫品から、倉庫からでも片っ端から甚大被災地に送るぐらいの気持ちがあってもよかったのではないでしょうか。食品等の流通大手では寄付してますし。なぜかここらは電機メーカーがやっちゃうんですよね。
んで、買占めについて考えますと、これもやはり冷静さを失った行動といわざるを得ません。
そもそも、市場から消えているラジオ、懐中電灯、乾電池に関しては普段から災害時用においておくことが喧伝されています。乾電池が切れていたというのはありがちだとしても、懐中電灯やラジオをまったくもたないのでしょうか? 停電で暗くなることと、テレビが見られなくなることに対する不安感が冷静さをうばったのだと考えられます。それもやっぱりおじいちゃん、おばあちゃん世代がかなり多いイメージがありました。あと家庭をもってそこそこ経つような人たちね。
停電時間は3時間程度で、しかも夜よりも昼のほうが多いわけで、懐中電灯の出番は「たまたま夜にあった」場合だけです。どれほどの懐中電灯をつけっぱなしにするつもりかわかりませんが、ものによっては3時間で電池切れもあるでしょうが、そんなに悲観的になるレベルではないことがわかりそうです。
ラジオにいたっては電池でも使えるラジカセが売れ残っているので、動転しているのでしょう。それか地震がまたきたときのためにってところかな。むしろでかいほうが避難所では喜ばれそうだ。
そのラジオですが、これはもう懐中電灯よりも圧倒的に、本当に圧倒的に長く使えるわけです。冷静になったころには使われなかった電池の山ができていること請け合いです。それが被災地にまわればどんなによかったかを考える余裕はきっとその時でもありません。
ロウソクで火事というニュースは「なれないことをするな」という点につきると思います。火の危険性をすっかり忘れているのではないでしょうか。
携帯電話の乾電池式充電器については冷静さどころかなんなのかわかりません。3時間も充電した状態を維持できない携帯電話であれば即、電池交換なり本体交換なりをしたほうがよいです。充電をしておくことです。
で、ラジオのあたりで考えるとみんな、携帯電話の「ワンセグ」受信については忘れているということなのでしょう。「ラジオ」「ラジオ」「非常時にはラジオ」というイメージがどうしても抜けていないのでしょうね。当然、ラジオは有効で、AMの中波は届くが、テレビはブースターがないとだめという場合もありましょう。しかし大部分の方はこの関東平野という地形もあり、ワンセグによる視聴で十分事足りるのではないでしょうか。
それと、一時期auが出していたFMチューナー内蔵携帯電話は結構有用だと感じました。ストリーム配信のほうが本体の設計は楽なんでしょうが、網が無くても使える専用チューナーは有用です。AMは無理だったろうけどFMは頑張ったということだったのが段々と通信網の進化とともに厄介者になったのでしょう。
ワンセグつながりですが、ポータブルのナビゲーションシステムやら、ワンセグ専用の受信機やらももちろん在庫ありでした。やっぱりラジオという意識が強すぎるんでしょうね。
そんな私はテレビチューナー撤廃を心がけていたため普通のテレビもワンセグ受信機もまったくありません。携帯電話もわざわざそのために選択した機種となっております。電池もちがいいので満足しています。
未だに復興の兆しの片鱗の片鱗程度しか見えない中ではありますが、希望を持ち、かつ冷静さをできるだけ保ち復興、復活を遂げましょう。
2011/03/19 Note Trackback() Comment(0)
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